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マグアンプK事件

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昭和44(あ)2117 商標権侵害差止等請求事件
平成6年02月24日 大阪地裁
判決文全文 →なし ※裁判所HPからダウンロードを試みましたが、ヒットしませんでした。

結論

  • 商品が真正なものであるか否かを問わず、
  • また、小分け等によって当該商品の品質に変化を来すおそれがあるか否かを問わず、
  • 商標権者が登録商標を付して適法に拡布した商品を、その流通の過程で商標権者の許諾を得ずに小分けし小袋に詰め替え再包装し、これを登録商標と同一又は類似の商標を使用して再度流通に置くことは、
  • 商標権者が適法に指定商品と結合された状態で転々流通に置いた登録商標を、その流通の中途で当該指定商品から故なく剥奪抹消することにほかならず、
  • 商標権者が登録商標を指定商品に独占的に使用する行為を妨げ
  • その商品標識としての機能を中途で抹殺するものであって,
  • 商品の品質と信用の維持向上に努める商標権者の利益を害し、
  • ひいては商品の品質と販売者の信用に関して公衆を欺嚇し、
  • 需要者の利益をも害する結果を招来するおそれがあるから、
  • 商標権侵害を構成すると解する。

理由

  • 登録商標権者は指定商品について登録商標の使用をする権利を専有し(専有権)、
  • また登録商標に類似する標章の他人による使用を禁止する権利(禁止権)を有し、第二者はこれらを使用することができないことが法により保障されているのは、
  • 登録商標は権利者により適法に使用されてはじめてその出所表示機能及び品質保証機能等の自他商品識別機能を発揮し得るからであり、
  • 権利者以外の無権限の者に登録商標の使用を許すと,権利者の信用が権限なき者の手に委ねられ、
  • その結果、登録商標に対する信頼の基礎が失われ、抽象的には常に権利者の信用が毀損のおそれに晒されることになって、登録商標の上記機能を発揮し得ないことが明らかであるからである。

判決文

なし ※裁判所HPからダウンロードを試みましたが、ヒットしませんでした。

解説

  • 本件は、市場で流通している、商標Aが付された商品aを購入し、その商品aを小分けし、類似する商標Bを付して、再度販売した事例である。
  • ワゴン台に類似商標Bや定価表を張り販売した。
  • また、陳列した小分け品の近くに、類似する商標Bと、「小分け品である旨を表示して販売した。
  • 商標を剥奪する行為は、商標権侵害に該当するとした事案である。
  • そもそも、商標権侵害とは、同一又は類似の商標を同一または類似の商品に「付する」行為等である。
  • 本件は、「付した」ものを「剥奪」するのであるから、当然には商標権侵害とはいえない。
  • そこで本件が問題となった。
  • また、判例は、機能を害していなくても、機能を抹殺しているから、侵害だとしている。
  • 商標権侵害といえるためには、形式的(条文上充足する行為)侵害であっても、機能発揮している態様での使用でないと侵害といえない、とするのが通説である。
  • たとえば、転売行為は、形式的には商標を付したものを譲渡するのであるから、商標権侵害といえる。しかし、出所表示機能および品質保証機能が害されていないから、非侵害となる。
  • 本件は、商品が肥料(マグアンプK)に関するものなので、不純物など入って品質が害される可能性があると判断していながらも、結局は品質等の機能に関係なく、剥奪行為は機能発揮を抹殺するので侵害としている。

参考文献

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